電気自動車やプラグインハイブリット車にはバッテリーが使われています。
ガソリン車のエンジンと同じように、バッテリーは心臓ともいえます。
電気自動車のバッテリーを長持ちさせるコツなどをまとめました。
電気自動車に使われているバッテリーは、リチウムイオンバッテリー
以前はニッカド(ニッケル・カドミウム)やニッケル水素バッテリーはバッテリーの電気を使い切る前に充電すると、使ったところまでの容量しか使用できなくなり、本来の容量100%を使えなくなってしまいます。
そのため、電気を使い切る前に充電したい場合はいったん、電気を使い切ってから充電することが求められ、充電器にそうした機能が設けられていました。
劣化させにくい使い方
リチウムイオンバッテリーは電気を使い切る前に充電しても、本来の100%の容量を維持できるので、いつでも充電することができます。
・充電できるときに充電する
電気自動車(EV)で帰宅したら充電。
出先で電気が残っていても、仕事や食事をしたりしている数時間、普通充電で継ぎ足し充電をすることで走行距離を延ばせることにもつながり、バッテリーも傷めにくくなります。
逆に電気をほぼ使い切って急速充電を繰り返すと寿命が短くなってしまいます。
スマートフォンも一緒で電気の残りが数パーセントまで使い切って充電したり、充電コードにつなぎっぱなしで利用しないで置いておいたりすると寿命を縮めることにもなりかねません。
電気自動車(EV)の急速充電は必要?
長距離移動や、遠路運転をし続ける場合には必要ですが、日常的には普通充電で細かく、ゆっくり充電する使い方が電池には優しいです。
急速充電はある意味、無理やり多くの電気を押し込むシステムともいえます。
そのため、バッテリーの温度が高くなりダメージが生じやすくなります。
毎回の充電を急速充電だけでやっていると劣化が早まるのは必須。
バッテリーを劣化させない方法
バッテリーを劣化させる原因となるのは、満充電の状態で長時間放置されることだそう。
・夏は出来る限り日陰などの涼しいところで充電する(バッテリークーラーの付いていない車種の場合)
・バッテリーが過熱している時は低負荷でしばらく走行してから充電する
・連続して急加速を繰り返さない
・普段の夜の自宅充電では80~90%くらいの充電にする
・満充電にするのは、急速充電でも普通充電でも必ずすぐ出発するときだけにする
・容量の残りが少ないときは、急加速を避けなるべく大電流を流さないように運転する
・なるべく日なたを避けて駐車する
・長期間車両を暑いところに駐車しなければならない場合は、バッテリー容量を少なめにしておく
まとめ
充電できる機会にこまめに充電し、満充電のままにしない携帯電話のような使い方がリチウムイオンバッテリーを長持ちさせるコツです。
電気自動車(EV)の充電はガソリン車の給油というよりはスマートフォンと同じと考えるとよさそう。
バッテリーの寿命=車の寿命となるので長持ちするように使ってあげたいですね。